喘息とは~アレルギー性鼻炎とのかかわり



喘息 気管支喘息 症状 アレルギー性鼻炎 夏から秋、または冬から春といった季節の変わり目などに、ゴホゴホといつまでも咳がとまらなかったり、あるいはゼーゼーと苦しそうにしている人を、街中でみかけることも多くなりますね。


喘息ぜんそく)」は、空気の通り道である気道気管支が過敏となって、炎症が起きている状態を指します。

喘息の症状として、ゼイゼイヒューヒューという喘鳴ぜんめい)、息苦しさなどがあります。


気道気管支)に炎症が起きていることから、「気管支喘息きかんしぜんそく)」と呼ばれます。

一般に喘息と言われるのは、この気管支喘息のことです。


ハウスダストやダニ・ホコリ・ペットの毛のアレルゲンアレルギー反応)、風邪などのウィルス感染、あるいはストレスによって引き起こされる過敏反応などによって、気道の収縮が起こります。

この気道の収縮が、咳がとまらないといった喘息の症状を引き起こします。


アレルギーは特に関わりが深く、小児および成人の喘息の患者のおよそ5割が、アレルギー性鼻炎を合併していると報告されています。


したがって、そのような患者さんは喘息の治療だけでなく、アレルギー性鼻炎の治療も並行して行う必要があります。

それが同時に、喘息の症状がよくなることにつながるからです。

喘息の発作~症状が良くなった後に放置したときのリスク



喘息 気管支喘息 発作 薬 専門医 ステロイド 気道気管支)に炎症が起きたときは、そのまま放置しておくことは危険です。


通常は、アレルゲンやウィルスの刺激が、現在の状態をさらに悪化させることになるからです。

たとえ一時はげしく咳き込んだあとに落ち着いてさほど咳が出なくなったとしても、治療をしない限り気道内の炎症細胞は増え続けています。

症状が落ち着いてきたように見えても、炎症がさらに悪化し続け、気道もますます狭くなっていくのです。


そして、ちょっとした気温の変化風邪などをきっかけにして、以前よりさらにひどい喘息の発作を起こすことも決して珍しくないのです。


したがって、喘息の症状が週に1回、あるいは月に数回程度ひどいときがあるが、普段はなんともないので病院にもいかず放置している…といった方こそ、よく注意すべきであり、はやめに専門医の検査を受けておく必要があります。


喘息治療に対する意識の高まりもあり、昔に比べると数は減っているものの、喘息最悪の場合、呼吸困難による死につながるケースも多いことはご存じでしょうか。

気管支喘息発作重篤状態」と言われるものです。


喘息で呼吸するのも困難になり、チアノーゼ(顔や唇・肌が紫色になってくる)がみられる状態になってしまうと、もはや一刻を争う状態で、急いで病院へ搬送して人工呼吸治療などを行う必要があります。

いまだに全国で3,000人弱の方が、気管支喘息による発作で亡くなられているのです。


ちなみに喘息による死亡率は、男性にくらべて女性が高い傾向があり、また高齢者の割合が高くなっています

統計によると、都道府県によっても死亡率が大きく異なっていますが、これは「吸入ステロイド薬の普及に地域差があることの影響とされています。

喘息の治療~治療薬と吸入器の使用で気をつけたいこと



喘息 気管支喘息 咳喘息 治療 吸入薬 気管支喘息の治療は、急性の発作を起こしている場合はその治療を、また慢性喘息の場合は発作の予防を、それぞれ主眼として行います。


気道の炎症を抑える、あるいは気道気管支を拡げる作用を持つ薬剤(気管支拡張剤)の使用が、投薬治療の中心となります。

気道を抑えるための吸入薬吸入ステロイド薬)や、内服薬抗ロイコトリエン薬)などが使用されます。


これらの薬を定期的に使用することで、気道の炎症を抑え喘息が起きないよう予防的コントロールを行うとともに、もし症状がでてしまった場合でもその発作がひどくならないようにします。


薬もまた、急な喘息の発作が起きたときにそれを鎮めるために使うものと、症状予防のために毎日規則的に使うものとに分かれています。


急な発作をしずめるとき気道気管支を拡げる作用を持つ薬を使うのですが、それだけを使い続けても、気道内の炎症がそのまま放置され症状の悪化が続くケースもあります。

薬ごとに治療目的が異なるので、医師の指示に従って使用することが大切です。


なお、自宅で吸入器を用いて、水や治療薬などを霧状にして吸入し、気道に加湿を与えその通りをよくすることを目的とした「エアゾール療法」も、今日では広く使われれています。

これもまた、専門医の指導のもとで行う必要があります。

咳喘息とは~気管支喘息との違い



気管支喘息以外に、「咳喘息せきぜんそく)」という言葉をお聞きになったことがあるかもしれません。


咳喘息とは、発作を伴わない咳や呼吸困難を主な症状とするもので、「喘息(気管支喘息)の前段階」に位置づけられています。

気管支喘息ほど症状はひどくないものの、気道が過敏になっていて、なんらかの炎症も起きている状態です。


咳喘息は最近非常に増えてきていることに加えて、咳喘息の3割程度が、気管支喘息にそのまま移行してしまうといわれています。


風邪が治ったあとも咳が続いていつまでもとまらない場合や、夜間に咳が続いてなかなか眠れない…といった方は、咳喘息を疑ってみる必要があります。

また風邪だけでなく、アレルギー体質の人なども咳喘息になる場合があります。


治療は通常の喘息と同じく、気管支拡張剤が効果的と言われます。


いずれにせよ、気管の炎症を早期に抑える治療が必要となりますので、早めに呼吸器内科アレルギー内科などを訪れて、専門医の治療を受けるようにしたいものです。



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